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Archive for the ‘Network’ Category

自立型Aironetに接続してる端末一覧をコマンドで出す方法

2022年04月02日(土) - 22:42 | カテゴリ: Network

AironetをWLCで集中管理している時は show client summary で端末一覧を出したり、
show ap summary でWLC配下の無線AP一覧を出すと思う。
コレは結構有名なのと直感的に打てるので、必要になった際もすんなり打ち込める。

だが、Aironetを自立型で管理している時に接続クライアント一覧を出すコマンドは殆ど打たない上、
ググっても出てこないので備忘録として残しておく。

………

自立型Aironetの場合 “show dot11 associations” を打つと、
過去に接続したデバイス情報をサマリーとして出力出来る。
Aironetの機種にも左右されるが大体の機種でMACアドレス・IPv4/IPv6アドレスを一覧に出来る。
オプションを付けると無線強度も出せるので、コマンドを覚えておくといざという時に便利。

出力イメージは上の通り。
出力は規則的に並んでいるので、自作スクリプトで処理する場合も項目毎にデータ処理可能。



ProxmoxにIIJ SEIL/x86 Ayameをインストールしてみた

2022年02月05日(土) - 22:35 | カテゴリ: Network

外部公開していない”ns-lab BB”サーバがインターネットへ通信する時、
NW経路の都合で仮想ルータを使ってNAPTする様にしている。
その仮想ルータにIIJ SEIL/x86を使っているのだが最新OSのAyameを弄る必要が出た。

というのも、IIJ SEIL/x86 Fujiが600円でばら撒かれていた時に購入したライセンスが尽きてしまい、
弾補充とAyame移行検証も兼ねてProxmox上の仮想インスタンスへ入れる事となった。

仮想インスタンスに割り当てたスペックは次の通り。
他にも仮想サーバが動いている環境だが、オーバーコミットしていないので遅延は少ない筈。

CPU 1コア (Intel Xeon D-1518 2.20GHz)
MEM 1GB
HDD 10GB (ZFS)
NIC virtio (100Mbps Limit) ×2



今回は10GBファイルをダウンロードするwgetを同時に3本実行して負荷をかけてみた。
上画像のターミナルはProxmox上のtopコマンドだが、SEILの仮想ゲストCPU負荷100%近かった。
下画像はSEILの負荷状況をSNMPで取得した物だが、こっちもCPU負荷が80%近くに上がっており、
両サイドから見たとしても負荷がかなり高い事がわかる。

今回は最低限のスペックしか割り当てていないので負荷が高い物と思われるが、
誤自宅が簡単に購入できるライセンスはCPU1コアの物なので、そもそも増強する事が難しい。
25万円出せばエンタープライズライセンスを購入出来るが石油王じゃないとこの金額を即出すのは辛い。
スタンダードライセンスでもCPUを2コアを積める様になれば速度を出せそうだが、
そんな環境はエンタープライズを買うか物理ルータを買えというお達しなんだと思う。

Fujiを利用している人がAyameを弄りだして面食らうのがコンフィグの作り方だと思う。
そもそもコマンド体系が全く違うのでドキュメント片手に格闘する必要が出てくるが、
SEIL弄っている人なら1時間弄れば慣れると思う。
実際に筆者も弄ってみたが2時間程度で大体の挙動とコマンド体系を覚える事が出来た。

結構よく出来ているのだが、Firewall設定の様に1行で多数のオプションを書くとバグる事があるので、
業務利用やコアな事をやるにはバグを飼いならすスキルと成熟が必要とも感じた。

慣れが必要な誤自宅向けルータではあるが、
Ciscoに程度慣れて違うメーカーに手を出したくなった人は是非とも弄ってもらいたい。



Proxmox上の仮想ルータで非対称ルーティングが遮断された話

2022年01月10日(月) - 21:56 | カテゴリ: Network

Proxmox上に構築したVyOSと、物理ルータのEdgeRouterで非対称ルーティングを組んだ所、
pingは通るのにTCP通信(SSH)が通信出来ない不思議な現象が起きたのでその備忘録。

“ns-lab BB”のバックボーンは拠点間をVyOS系のルータでVPN接続しつつ、
プライベートASとBGPを使ってトラフィック交換している。
今回の舞台となるNWトポロジーは次の様になっており、
VyOSが1台・EdgeRouterが3台の合計4台でコアNWを形成しつつBGPピアを張っていた。

VPNは二面構成にする事でマルチホーム試験も出来る様にしており、
それぞれのNW間で迂回させられる様にAS内でiBGPピアも張っている。
また、二面構成にしているのでMEDを使ってトラフィックを分散させ、
上り・下りのトラフィックが偏らない様に経路制御をしていた。

BGPスピーカー本体でHSRPも喋らせつつサーバのデフォゲにVirtual IPを指定する事で、
サーバ直上トラフィックはActiveに寄せながら、BGPによって他ASへの通信を制御していた。

ちなみに、VyOS系なので実際はVRRPですが、
画像作ってから気づいて修正が大変なのでHSRPをVRRPに読み替えてください(´・ω・`)
以下説明でも画像と合わせる為、標記はHSRPに統一しています。

つまり、ルーティングの広報次第では非対称ルーティングになるのだが、
NW構成にProxmox上の仮想ルータを組み込んで非対称ルーティングにしたら通信出来なかった。



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