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#author("2018-01-21T23:37:22+09:00","default:nowsky","nowsky")
#author("2018-01-28T17:05:40+09:00","default:nowsky","nowsky")
*Sophos Anti Virus [#i75c8a9c]
複数のOSに対応したアンチウイルスソフト。
本来は有料ソフトだが、個人利用に限り無料で利用する事が出来る。
clamavとは違い、ファイルシステムのリアルタイムスキャンにも対応している為、
通常のセキュリティ対策として導入しても重宝する。
今回は通常のウイルス対策ソフトとして利用しつつ、MTAとも連携させる事で、
メールのウイルスチェックとしても利用する。
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- オフィシャル
[[Sophos AntiVirus for Linux :+https://www.sophos.com/ja-jp/products/free-tools/sophos-antivirus-for-linux.aspx]]
[[Sophos AntiVirus for Unix 環境設定ガイド:+https://www.sophos.com/ja-jp/medialibrary/PDFs/documentation/savu_9_cgeng.pdf?la=ja]]
- 参考情報
[[openSUSE で Sophos Antivirus を使う:+http://blog.geeko.jp/ftake/1360]]
[[Linux/UNIX版のエンドポイント設定:+https://www.conversion.co.jp/technology/product/sophos/p10]]
~
*構築(インストール) [#c83f4d15]
&size(16){&font(b){1. インストール};};
ソフトはパッケージ化されていて独自ビルドは出来ない為、
同梱されているスクリプトを実行してインストールを行う。
また、SophosAVと同時にインストールされるライブラリ群(/opt/sophos-av/lib64)を、
Linuxの共有ライブラリ(ldconfig)に組み込むと「openssl.cnf」のPATHが変わってしまう為、
&color(red){共有ライブラリに組み込まないで利用する};
# tar xzvf sav-linux-free-9.tgz
# cd sophos-av
# ./install.sh
---
・「Enter」キーを押して、使用許諾契約書を表示してください。
そして、<spc> を押してスクロールダウンしてください。
> [Enter] > [Space]
---
・ライセンス内容に同意しますか? はい(Y)/いいえ(N) [N]
> [Y] > [Enter]
---
・Sophos Anti-Virus のインストール先を指定してください。 [/opt/sophos-av]
> [Enter]
---
・オンアクセス検索を有効にしますか? はい(Y)/いいえ(N) [Y]
> [Y] > [Enter]
---
・オートアップデートの種類を選択してください: ソフォス(s)/自社サーバー(o)/なし(n) [s]
> [s] > [Enter]
---
・SAV for Linux の無償バージョン (f) と
サポート対応付きバージョン (s) のどちらをインストールしますか? [s]
> [f] > [Enter]
---
・ソフォスからアップデートを行うためにプロキシが必要ですか? はい(Y)/いいえ(N) [N]
> [N] > [Enter]
---
・インストールが完了しました。
ご使用のコンピュータは Sophos Anti-Virus で保護されるようになりました。
~
&size(16){&font(b){2. 初期設定};};
SophosAVを自動起動させる為、init/systemdに登録を行う。
自動登録されるサービスは下記3種類が存在するが、
今回は無料版を利用しているので「sav-protect」のみ利用する。
「sav-update」は「sav-protect」から制御可能なので、今回はinit/systemdには登録しない。
- サービス一覧
・sav-protect
リアルタイムスキャンを行う常駐プログラム
・sav-rms
SESC(Sophos Endpoint Security and Control)との連携用サービス
・sav-update
SophosAVのアップデート用サービス
- 自動起動の有効
# /opt/sophos-av/bin/savdctl enable
# systemctl enable sav-protect
# systemctl start sav-protect
- ステータス
・簡易パラメータ表示
# /opt/sophos-av/bin/savconfig -v query
・全パラメータ表示
# /opt/sophos-av/bin/savconfig --advanced query
・バージョン確認
# /opt/sophos-av/bin/savdstatus --version
・検知ログ出力
# /opt/sophos-av/bin/savlog
・フルウイルススキャン
# /opt/sophos-av/bin/savscan / -all -archive --examine-x-bit --no-follow-symlinks
~
&size(16){&font(b){3. リアルタイムスキャンの除外};};
CIFS/NFSなどネットワークマウントを行っている環境や、
一部ファイルシステムとSophosAVを組み合わせて利用するとシステムクラッシュする場合がある。
その為、CIFS/NFSなどスキャン非対応のファイルシステムは、
[[公式ドキュメント:+https://community.sophos.com/kb/ja-jp/118932]]と『/proc/filesystems』のファイルシステムリストを参考に検索除外する。
# /opt/sophos-av/bin/savconfig add ExcludeFilesystems cifs
# /opt/sophos-av/bin/savconfig add ExcludeFilesystems nfs