dmcs

Linuxでの.NET実行環境であるMonoのコマンド。
.NETのソースコード(.csファイル)をコンパイルし実行ファイルを生成する。

実行コマンド

1. $ mono hoge.exe
.NET実行ファイルをLinux上にて実行する。
Windowsで生成した実行ファイルを、Linux上で実行する事も可能。
※ただし、WindowsのkernelDLLを使用していないプログラムのみ。


2. $ mcs hoge.cs
.NET(C# 1.1)のコンパイルコマンドはこれを使う。


3. $ gmcs hoge.cs
.NET(C# 2.0)のコンパイルコマンドはこれを使う。
mcsコマンドに2.0用のオプションを付けたものと同じ動作。


4. $ dmcs hoge.cs
.NET(C# 4.0)のコンパイルコマンドはこれを使う。
dmcsコマンドは下位互換があるので、とりあえずこれを使っておけば1.1~4.5までコンパイル可能
mcsコマンドに4.0用のオプションを付けたものと、“ほぼ”同じ動作。

オプション

I. -target:
コンパイル方法を指定する。クラスライブラリから動的ライブラリ(.dll)を生成する際とかに使用する。

DLL生成例
$ dmcs -target:library bar.cs

上のコマンドを略して書くと
$ dmcs -t:library bar.cs



II. -reference:
コンパイル時に使用する動的ライブラリを指定する。

使用例
$ dmcs -reference:bar.dll hoge.cs

上のコマンドを略して書くと
$ dmcs -r:bar.dll hoge.cs



III. -out:
生成するファイル(.exeや.dll)のファイル名を指定する。

使い方
$ dmcs -out:main.exe hoge.cs
$ ls
hoge.cs main.exe

複合して使うとこんな感じ
$ dmcs -out:main.exe -r:bar.dll hoge.cs