iSCSI

SCSIコマンドをTCP/IPでカプセリングする事で、既存のIP網でSCSIを扱えるようにする技術。
SAN(StorageAreaNetwork)の形成に利用する技術で、従来はFC(FiberChannel)が使われていた。
既存設備を流用出来るがiSCSIのメリットだがSCSIコマンドをIP網に流す為、
TCP/IPの性質上、パケット送受信・L2/L3スイッチの負荷は注視する必要がある。
 
iSCSIは1対1のサーバ(iSCSIターゲット)・クライアント(iSCSIイニシエータ)方式が基本体系となる為、
一つのターゲットに複数のイニシエータを接続するのは非推奨動作となる。
それでも接続する場合は、ターゲットをクラスタリング構成にするか、
複数イニシエータからの同時操作を抑制(排他)制御する必要がある。
 
よく、iSCSI・NFS・CIFSで比較される事があるが、
用途がそれぞれ違うので、必要に応じて最適な物を選択する。


参考サイト


iSCSIイニシエータ


 


 


 

 

  1. iSCSIターゲットのデバイスシリアル番号の確認
    # udevadm info --query=all --name=/dev/sdb | grep ID_SERIAL= | sed 's/.*=//g'
    ---
    abcdef111222333444555666777888999
     
  2. デバイス固定ルールの作成
    # vi /etc/udev/rules.d/80-scsi.rules
    ---
    SUBSYSTEM=="block", ENV{ID_BUS}=="scsi", ENV{ID_SERIAL}=="abcdef111222333444555666777888999", NAME="sdc%n", OWNER:="root", GROUP:="disk", MODE:="0660"
     
  3. デバイスの再認識
    # start_udev
     
  4. デバイス認識状況の再確認
    # ls -l /dev/disk/by-path
     
  5. デバイスのパーミッション確認
    # ls -l /dev/sdc*
    ---
    brw-rw---- 1 root disk 8, 30 12月  1 12:00 2016 /dev/sdc
    brw-rw---- 1 root disk 8, 31 12月  1 12:00 2016 /dev/sdc1