自宅メール鯖のWebフロントエンドを更新した
筆者の自鯖でもメールは運用しており、何処からでも利用できる様にWebメールも備えている。
従来はWebフロントエンドにRainLoopを利用していたのだが、
OSSの更新が滞ってしまったのと、かと言って自力で開発する熱意まで昇華できず乗り換えを探していた。
先日、別のドキュメントを探している中でRainLoopの後継アプリケーションとなるSnappyMailの存在を知り、
調べてみると色々とメリットも多かったためWebフロントエンドを載せ替える事となった。
という事で、RainLoopからフォークしたアプリケーションとなるSnappyMailへ移行してみた。
OSSのWebメールと言われると真っ先にRoundcubeが上がる位には有名で、
エンタープライズ向けなら昨今話題のActive! mailは採用実績が多いと思われる。
教育機関だとZimbraの採用も多いらしいが、Microsoft 365に切り替える所が多いと聞いた事あるので、
今後はSaaSに移るケースがより増えていくのかもしれない。
それらのメジャー所に比べて、RainLoopは無名に近くSnappyMailは情報皆無だが、
必要最低限の機能が卒なく実装されていて動作も軽いため筆者はRainLoopを採用していた。
今回、SnappyMailへ乗り換える決め手になったのはGUIがRainLoopに近くてシンプルかつ使いやすいのと、
プラグインも互換性のある物が多く改修すれば使える事が多いのが決定打となった。
SnappyMail全体の設定項目は結構増えてるものの、
ドキュメントを読まずに項目名を読むだけでも設定が出来る程度には纏まっている。
また、RainLoopでは開発中の機能だったり、オプション実装だったSieveにも正式対応してたりするので、
必要最低限の機能を短時間で利用するには良い選択肢になると言えそう。
OSSで大規模なWebメールならRoundcubeが候補になってくるが、
アカウント少な目な小規模環境で管理負荷を下げつつも最新機能を使いたいなら、
SnappyMailはハマる可能性が高いので是非とも使って見て欲しい。
………
最大の課題はSnappyMailの情報が全くなく、ググっても出てこない事。
公式ドキュメントか技術ブログを読めば設定はなんとかなる。
それでもダメな場合はソースコードを読む必要が出るので覚悟が必要になって来るかも。
- Sayabo Knowledge > SnappyMailのインストール方法
切り替えてから丸一日が経過しているが、
メール送受信は勿論のことフィルタリング修正などオプション機能も普通に使えている。
また、やる気を出せばログイン画面をreCAPTCHA対応させたりワンタイムパスワード化も出来るので、
セキュリティ観点でもメリットが十分あると言えそう。
まだまだ使って見る必要はあるが、ひとまずは連休の自由研究その1が無事終了となった。
その2として無線AP載せ替えがあるのでコチラは引き続き着手する予定。