2021年01月30日(土) - 18:49 | カテゴリ:
自作PC
今までは、WindowsServer環境刷新で開いたPCにVMware ESXiをインストールして弄っていた。
最初は検証目的だったのだが意外とハマってしまい、
サーバインスタンスを1クリックで作成し、検証が終わったら削除する様な目的で使うのに好都合だった。
有用な使い方が判ってくると話も変わってきてしまい、
何年もWindowsServerを支えてきたお古のPCでESXiホストを稼働させるのでは無く、
少なくても向こう3年は稼働出来る様にしたくなった。
とは言っても物理サーバを設置するお金も場所も無いので、
小型PCの代名詞となるLenovo ThinkCentre Tinyを2台購入してESXiホスト自鯖を構築してみた。

LANケーブルは仮設なので転がっていた5mの物を利用中。
長さを合わせた物はそのうち買って敷設し直そうと思う。
本当は新品で買いたかったが、新品に付いてくるOSライセンスは不要な上、
普通の使い方では無いからこそメーカー保証もいらないので保守部材上がりの中古を購入。
ただし、流石にSSDは新品に差し替えつつメモリは合計32GBに増強した。
|
1台目 (上)
|
2台目 (下)
|
ベース |
ThinkCentre Tiny M900 |
ThinkCentre Tiny M710q |
OS
|
VMware ESXi 6.7 |
VMware ESXi 6.7 |
CPU |
Core i7-6700T 2.80GHz |
Core i5-7400T 2.40GHz |
SSD |
WD RED SA500 1TB |
WD RED SA500 1TB |
MEM |
ADATA DDR4 2666(19) 1.2V 16GBx2 |
ADATA DDR4 2666(19) 1.2V 16GBx2 |
NIC |
BUFFALO LUA4-U3-AGTE-BK |
BUFFALO LUA4-U3-AGTE-BK |
同筐体を買えなかったので搭載しているCPUが違うが、HT程度しか違いが無いので問題無いと判断。
24h/365d稼働が前提なのでターボブーストは無効化し、SSDもフル稼働に耐えられる様にREDにした。
メモリは最安値だったADATA製をチョイス。NICはiSCSI接続を行うVMKernel用に増設した。


本体をそのまま重ねると筐体が熱を持つので角材で下駄を履かせた。
コレでも排熱が追い付かなくなったら、前面にPCファンを外付けしようと思う。
………
写真を撮っていたのはM710qだけだが、両方とも似たり寄ったりなのでM710qのみ掲載。
Tinyシリーズは筐体構造がほぼ同じなのだが、SSDとの接続がコネクタからフレキに変わったり、
細かい改良が重ねられている。


保守部材上がりとは言っても中古品を購入した場合はCPUグリスを塗り直すが定石だが、
小型CPUファンは塗りがシビアである場合が多い上に分解も大変なので諦めた。
ESXiをインストールする前にWindowsを仮インストールして負荷テストも行ったが、
CPU温度が70~75度程度で止まりOSが落ちる事も無かったので大丈夫と判断した。
ESXiホストはSSD本体にゲストOS用データストアを設けつつも、
iSCSI越しに外部ディスクを参照も出来る様にした。
現在はシンプロ換算で30GB・仮想ボリュームで500GB程度しか使っていないので、
容量が足りなくなった段階でiSCSIにもゲストOSを置こうと思う。
単にOSを弄りたい時や、ゲストOS上でGNS3を用いたNW検証をする時に使っているが、
普通の仮想サーバ基盤として動作してくれている。
設置場所が涼しくて熱問題が起きにくいのも手助けしていると思うが、安定した良い検証環境を構築出来た。
2台の仮想ホストなので冗長化試験なども行いやすく、今後の技術検証で使い倒そうと思う。
« 続きを隠す
2020年09月19日(土) - 22:53 | カテゴリ:
自作PC
1台目のHyper-VホストはShuttle DS81ベアボーンを使っており、CPUは4770Sだった。
ゲストサーバの処理内容がメモリ寄りだった為、CPU処理速度は足りていたのだが、
最大メモリ容量が16GBだった事もありメモリを利用する用途には使いにくかった。
そんな事もあり、メモリ増強を兼ねた刷新を計画していたのだが、
他に進めていた刷新があったので後回しにしていた。
一方、VMware ESXiをNUCで構築する計画も練っていたのだが、
NUCで構築する際はNIC増設が必要となり、ハード・ソフトの両面でハードルが高かった。
そうなると、懸念が残る構成をNUCで作るよりも、
今まで使っていたHyper-Vホスト1号機を転用すれば問題無いと気付いた為、
先に1台目のHyper-Vホストサーバを刷新する事にした。

という事で、5月初頭に構築したHyper-V2号機の隣に同型機が加わった。
今回の構成は次の通り。2台目のスペックとほぼ同じ構成とした。
当初、メモリはADATA製を利用しようと計画していたが、G.SKILLが叩き売りをしていた変更。
保証期間が有限なのがネックだがメモリ故障の機会は稀なので、保証期間は許容した。
CPU |
Intel Core i5 9400 |
19,000円 |
MBO |
Shuttle DH310v2 |
27,000円 |
MEM |
G.SKILL F4-2666C18S |
12,000円 |
SSD |
Micron 5300 PRO 960G |
33,000円 |
合計 |
91,000円 |
twitterを見ているとNUCをベースにした仮想サーバや、Kubernetesクラスタを構築している事例が多い。
ただ、筆者の場合は仮想サーバホストを二重化しつつゲストサーバ単位で冗長化する方針を取っている。
今回の環境も同じ方針・構成を取っており、これでゲストOSをフル稼働する環境が整った。

LANケーブルの整理と物理設備の仮想化も進めているのでNWラックがスッキリした環境に。
VMware ESXiを接続する為のゲートウェイ用LANケーブルを仮設しているので、
ルータから1本のLANケーブルが表からスイッチに延びているが後で弾き直そうと思う。
« 続きを隠す
2020年05月02日(土) - 22:55 | カテゴリ:
自作PC
半分は試験的に稼働していたHyper-Vサーバについても運用のコツが判ってきたのと、
別途進めている自鯖刷新の目的でもある、KVM/Hyper-Vのダブルハイパーバイザー構成を取る為、
Hyper-V用としてPCを新たに1台組んでみた。

前回のHyper-Vホスト構築時にもお世話になった、Shuttle製ベアボーンを採用。
2.5インチベイが1個しか無いが仮想サーバイメージはiSCSIに置いて運用するので、
データロストのリスクは許容する事にした。
今回購入したブツは下記の通り。C98が話題のアレで中止となってしまった為、
軍資金を一部投入してSSDのみエンタープライズ品にしてみた。
CPU |
Intel Core i5 9400 |
22,000円 |
MBO |
Shuttle DH310v2 |
26,000円 |
MEM |
Team ELITE DDR4-2666 |
16,000円 |
SSD |
Micron 5300 PRO 960G |
33,000円 |
合計 |
97,000円 |

最初はRyzenで組むか迷ったが、筐体がデカくなるのと今回は旨味が少ないので選択肢から除外。
Intelについても、Core i7にするとスペックを一気に上げられるので迷ったが、
Core i7だと値段も上がって予算オーバーするのでCore i5を採用。
補助記憶はSSDにしつつエンタープライズの “Micron 5300 PRO” を採用。
TBWがそれなりに高い上、SSDとしての耐久性もありそうなので採用した。
………


写真は上下逆になってしまったがご愛敬。
今回は2.5インチのみ使い、M.2は使っていないのでマウント後は右の様になった。
ファンとマウント位置の都合で、SSDがCPU排熱に耐えられるかが少し心配だが、
Hyper-Vホスト1号機もほぼ同構成で数年稼働しているので大丈夫な筈。
………


フロントベゼルはリニューアルされており、電源ボタンがフラットタイプになった。
また、USB3.0もフロントから引き出せる様になっている。
リアについては従来機通りNICを2機搭載してたり、シリアルも積んでいる。
変わった所としては右下の補助電源コネクタにプラ板の封印カバーが付いた。
………
WindowsServer用のドライバが無いので、INFファイルを書き換えてインストールする必要があったり、
マイクロコードを判別出来なくて、ドライバを手動インストールしてもエラーとなるのが課題だが、
RDP接続前提の運用形態なのと、Hyper-Vホストとして稼働させるには関係無さそうなので放置する事にした。
重要となるHyper-Vハイパーバイザー自体は正常稼働しており、
今回組んだサーバ上でゲスト3台をフルロードしても正常稼働し続けてくれている。
今回は時間の都合で記事が少なめだが、もう少ししたら、自鯖刷新の全体記事を書ける筈。
詳細はその時にレポートしようと思う。
« 続きを隠す