Clarityは閲覧者単位の挙動解析が得意で、Analyticsと違うテレメトリーを取集できるのが特徴となる。
初期分析には十分使える可視化も自動でしてくれるので、サクッと分析をする際にはClarityの方が楽と感じた。
MicrosoftのUIは個人的に分かりにくい物がもの凄く多いのに洗練せれていて、
「Microsoft、一体どうしちゃったの?いつものUI雰囲気は何処行ったの!?」と驚いたレベル。
とは言え簡単に利用ができるClarityにも要注意の箇所はあり、
行動分析ツールが強力だからこそ、個人情報を取り扱うWebサイトには適さないと思う。
特に、後述のレコーディングツールはデフォルト状態のバランス設定だと一部の文字も表示されるため、
収集データを匿名化する様に設定を切り替えたり、細かいチューニングと配慮が必要なツールと思う。
なお、自鯖は基本的にバランス設定にして、要配慮のサーバは厳密設定にして秘匿にしている。
………
レコーディングは匿名性を維持された上で、何処をクリックしたのかを疑似再現する内容となっており、
ユーザ画面をそのまま全部録画している物では無かった。
録画されるのは個人情報観点でマズいのではと思っていたので、この辺りの塩梅が調整されていると感じた。
レコーディング情報の再生もスムーズできて分析するレベルなら不足は無かった。

録画と同様に、Clarityの目玉機能となっているヒートマップ表示も上手くできており、
サイト閲覧者が画面の何処をクリックしているかを可視化できる。
次のスクショはC106参加時の頒布冊子紹介ページだが、
ヒートマップを見るとX(Twitter)へのポストリンクと、トップ画面に戻るボタンがクリックされており、
人気が高くクリックされやすい箇所が何処なのか一目で分かるようになっている。
ヒートマップ以外にも、画面でスクロール表示されやすい箇所が何処なのかについても見れる様になっており、
可視化と閲覧者操作にフォーカスされたClarityらしい分析画面と感じた。

ClarityとAnalyticsを連携するのも可能で、ClarityからAnalyticsの可視化ダッシュボードも表示できたりする。
Analyticsで表示した方が細かく見れるので使う機会は少ないかもだが、
画面遷移を最低限にしつつ同じフォーマットで分析画面を表示出来るのは利点と感じた。
あわよくば、ダッシュボードレイアウトに自由度が欲しいのと、
カスタマイズ性も欲しいと思ったが、それこそAnalytics側で表示すれば良いと思う。

………
ここ最近でSEO対策を勉強する必要があり手を出したものの、
BingのSEO対策は未知の領域だったためGoogleとの違いを見れて面白かった。
SEO対策は終わりが無く検索サイトと時代に合わせて常にカスタマイズする必要のあるのが辛い上、
検索サイトが仕様変更を頻繁にしてくるので追い付くのは大変ではある。
しかし、インターネットでWebサイトを表示する機会が多いのも事実なので、
運用する側の知識として知っておくと様々なシーンで利用できるので、
ITエンジニアなら一度はWebサイトやブログを書いてSEO対策まで勉強すべきと思う。
Webmaster ToolsとClarityに限らずSEO対策は使いこなすのに知識と技術も必要とは言え、
Webサーバを運用している側としては重要な要素なので定期的に弄ってみる予定。
意外な所に人気のコンテンツや求められている技術の種が転がってる事もあり、
同人誌を書いて技術ネタを提供する立場としても活用していこうと思う。
« 続きを隠す