2021年02月27日(土) - 20:47 | カテゴリ:
Network
昨今の事情で中古市場へのNW機器放出が増えたのか上物のルータを手に入れる事が出来た。
記事を作れる迄に弄ってない事もあり、使用感や分解レポは後日書く予定。
適当に弄った所、BGP4+としてIPv6を喋れたりOSPFv3も癖無く処理出来そうだった。
現在はEdgeRouter-Xで自宅のIPv6コアを担っているのだが、
細かいバグが多くルーティングを注入出来なかったりするケースがあった。
今の構成でも処理速度は問題無いのだが、
バグを回避する為にルーティングを自由に弄れないのは本末転倒なので、
今回購入したルータに入れ替える事が出来ないか確認し、
出来そうならば入れ替え作業も実施しようと思う。
2021年02月20日(土) - 21:42 | カテゴリ:
雑談
BIND利用者には恒例の脆弱性注意喚起がJPCERTから先日出た
従来通り最新バージョンにアップグレードすれば良い。
ただし、ISC BIND 9.16系統を使っている場合は落とし穴があるので要注意。
この記事を書いた時点の最新バージョン9.16.12なのでアップグレードすれば良いと思うのだが、
普通にアップグレードをすると別のバグを踏み抜く可能性があった。
以前機能追加された、stale-answer-enableオプションのバグが根強く残っているらしく、
オプションを使っている状態で、CVE-2020-8625の対応で9.16.12にアップグレードすると、
バグによってBINDが落ちるケースがある。
対応する為には該当オプションを無効化する必要がある。
9.16系統を使っている様なコアな利用者なら問題無いと思うが、
知らない場合はハマりかねない落とし穴だった。
2021年02月13日(土) - 18:21 | カテゴリ:
Windows
Linuxを弄った事のある人がWindowsServerを操作して戸惑う事の一つにログの扱いがあると思う。
Windowsイベントログはバイナリ形式で保存されているので生テキストで保存が出来ない。
また、Windowsは大量なログを出力するので規模が大きくなるとイベントビューワーの確認も辛くなる。
ログ転送については、イベントログをリモート集約する技術としてWindowsイベント転送も存在するが、
コレを利用してもバイナリログには違いないので外部アプリでログ解析をやりにくい問題がある。
『イベントログを生テキストで保存したり、syslog転送出来たらな~』と思う人は多いのか、
外部アプリを噛まして生テキスト化したり、PowerShellでevtxファイルをCSV変換する例は出てくるが、
実用に耐える物は有料アプリが大半で自宅サーバで使える様な代物は皆無な上、
PowerShell変換はもの凄く遅くてリアルタイム性に欠ける課題がある。
NXLogはマルチプラットフォーム・無料・OSSと三拍子を揃えた上、
Windowsの出力するイベントログを生テキストに変換しながら外部転送が出来るので、
自宅のWindowsServerに導入してイベントログを変換つつ、Linuxのログサーバにsyslog転送をしてみた。
このアプリケーションは相当前から知っていたのだが、
自宅のWindowsServerでログ集約する必要が無かったので使っていなかった。
だが、昨年の自宅サーバ刷新によってWindows環境が増えたのと、
年始に書いた今年やる事リストの通り、検証用ActiveDirectoryを再構築する予定なので、
認証・認可ログもログサーバに集められる様に環境を準備してみた。
- nowsky system-lab memo > NXLog
今回はちゃんとメモを作ったので、NXLogの使い方やサンプルログは上のwikiを読むべし。
ユーザのログイン・ログアウト情報やWindowsFirewallの遮断ログなど、
結構有用なログ情報を引っかけつつ、syslogサーバで受信する事が出来た。

wikiにも掲載しているNXLogの内部処理ルーチンは上記の通り。
Windowsイベントログをsyslog転送する以外にも、フィルタリングで不要なログをふるい落としたり、
文字置換をして生ログを別の文字列に変更する事も出来る。
また、処理内容をセクション毎に定義するので、1つの処理を使い回す事も出来る様になっている。

実際に筆者が構築した自宅サーバ環境は上の様になっている。
ログサーバは2台で冗長化している都合上、2箇所にsyslog転送が必要となるのだが、
設定の作り方次第ではログを複数サーバへ複製転送も出来る。
………
ActiveDirectoryで監査ログオプションを有効化したり、
サーバをインターネットに公開しつつFirewall遮断も取得している場合は膨大なログが出力されるので、
何かしらのフィルタリングを行わないとログサーバが一瞬で溢れてしまう。
前述の通り、Windowsは膨大なイベントログを出力するので、
NXLogのフィルタリング処理やsyslog転送は理に適った良い組み合わせだと思う。
エンタープライズで使っている環境はあまり聞いた事が無いが、
DatadogのドキュメントでNXLogが紹介されていたり、
オフィシャルサイト上で名だたる企業名が書かれている位なので、知る人ぞ知るロギングツールなんだと思う。
Windowsイベントログのリモート転送と集約化を行うの事例はあまり聞かないが、
今のご時世Windowsのログを集約して外部アプリで解析する機会はあると思うので、
ログ解析を行う人は憶えておいて損は無いと思う。
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