CentOS8に”dovecot-pigeonhole”が無かった
フィルタリングを集中管理する為に便利なので、sieveプラグインを利用しているが、
sieveプラグインを同梱している”dovecot-pigeonhole”のパッケージがCentOS8に無く、
ネットの海を右往左往したのでその備忘録。
原因は、RHEL8.0をリリースする際にdovecot-pigeonholeパッケージが削除された影響。
CentOS8はRHEL8を元にリビルドしている都合上、
大元となるRHEL8.0に含まれていないパッケージは含まない傾向がある。
ただ、至る所からブーイングが出たのか、
Red Hat Bugzillaで『次期RHEL8には”dovecot-pigeonhole”を含める』とアナウンスがあった。
実際、MBOX Kojiにもdovecot-pigeonholeパッケージが準備されている事を確認。
ただし、何かしらの理由があるのか、まだ403の状態になっていた。
という事で更に調査を進めると、独自ビルドした謎RPMを配布していたり、
自力でビルドしてdovecotと連携させる回避策が出てきた。
今回、メール鯖を刷新するにあたりdovecotが使えないのは致命的過ぎるので、
筆者はdovecot含めて全部独自ビルドする事に。
日頃からソースビルドは良く実行しているので特に苦も無く起動までこぎ着ける事が出来た。
ビルドオプションは次の通り。他にはsystemd.serviceファイルも作成したが、
全部書くとそれなりの量になるので、サーバ刷新が一段落したタイミングで書こうと思う。
◇dovecot ◇Pigeonhole |
これで、残るは起動テストのクリアとメールデータの移行&切り替えになる。
残る作業が一番の山場なので、自鯖と言えども丁寧に切り替えを実施したい。