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自宅ラボでLooking Glassを実装してみた

2023年07月08日(土) - 20:56 | カテゴリ: Network

筆者の自宅ラボ環境は、複数拠点をVPNで接続しつつBGPによるルーティング交換をしており、
30経路前後が普段流れている。
折角、ルーティングがそれなりに流れているのなら、
ルーティングをWebブラウザで見れるLooking Glassをやってみたいと思っていた。

IXや研究機関で実装されていたりするが、専用のルータに直接SSHしてコマンドを打ち込むか、
Webサーバ上で表示出来るようにしている場合が多い。
自宅ラボでどの様に実装するか迷ったが、
今回はInteropでも利用していたOSSのLooking Glassを使ってWebブラウザで見れる様にした。

当初はLooking GlassからtelnetでCisco IOSに接続してみたのだが、
バグってコマンドを送信する事が出来なかった。
Readmeにもtelnetでの接続はおまけと書いてあるので、
セオリーに倣ってSSHに変更したら無事にコマンドが通った。

接続先がVyOSの場合、OSのバージョン次第で一部のコマンドが通らないので、
Looking Glassのコマンドを生成する処理を改修する必要がある。
コマンドがPHPに直接書いてあるので、エラーを見つつチューニングすれば簡単に修正出来る。


BGPで受信している全てのPATH情報を表示した例がこちら。
Looking Glassで表示したルータはVyOSなので、通常のVyOSと同じ結果が表示される。
Commandにも表示されている通り、内部処理の観点だとvtyshでBGPのコマンドを打ち込んでいる。


BGPのルーティングテーブルのみ表示するとこちらの様になる。
ルータに直接ログインしてコマンドを打ち込んでも同様の結果が出力されるのだが、
Looking Glassを使うとWebブラウザ一つで見れる様になるのが嬉しい所。

自宅ラボのルーティング情報なので今回のLooking Glassを一般公開する予定は無いが、
LANからタブレットやスマホでも簡単にルーティング情報を確認出来るのが役立った。
そもそも、自宅だとPCを起動している事が大半なので不要なのも事実だが、
ルーティングの状況をサクッと確認したい時には良いかもしれない。





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