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自宅Fortigate 50Eが故障した

2024年05月11日(土) - 17:43 | カテゴリ: Network

それは、唐突に起きたーーー

YouTubeを見るのすら辛い位の通信遅延が増えており、
インターネット回線かプロバイダーの何方かが混雑していると思っていた。
だが、確実に回線が空いているであろう深夜でも発生する様になったのと、
pingすら遅延している事が分かったので流石に調べる事にした。

すると、パケロスはしないがpingが100~150msまで落ち込んでおり、
「いつのアナログ回線だよ」と思う位の遅さで使うに堪えれらなくなっていた。
その真相を探るべく、筆者はネットワークの奥地へと向かった。

結果、ファイアウォールとNAT64/DNS64を兼ねているFortigate 50Eで遅延している事がわかり、
初期化などをしても解消しなかったので代替品を調達してきた。

自宅ラボで様々なネットワーク機器を使ってきたが、
明確にぶっ壊れたのはJuniper SRX100と、今回のFortigate 50Eの二つくらい。
今回は本職でも中々見ない故障内容だったので原因を特定するのに時間がかかった。

今回の環境を図にすると大体こんな感じになっており、
FortigateはVDOMで分割しPCのデフォルトゲートウェイとして動く物と、
NAT64のアドレス変換を行うVDOMの2つを同時稼働させている。

壊れていたのはFortigateで、通信を3秒程度流すとレイテンシやジッターが劣化する状況だった。
本職で起きたら面倒くさい事この上ない故障状況だが、
再現性があったので通信テストをしやすかったのが功を奏した。

………

スペックには満足しているのと直近で構成変更の予定も無かったので同機種で入替を実施。
交換後に正常動作出来る事を確認した後、通信テストもしてみたがやはり故障した方は劣化していた。

故障した設備

入れ替えた設備

速度計測は各時間帯に3回ずつ実行したが、計測時は構成が少し違うのでIPv4の速度は参考情報になる。
インターネットの接続点を100Mbpsに落としているため理論上でも100Mbpsが上限となっている。

100Mbps上限が入っている上で故障機器ではIPv6宛が10Mbpsしか出ない上、
ジッターも異常にブレが大きい状況だった。
対して、機器交換をした後は100Mbpsを安定して出しつつジッターも落ち着いた値となっている。

機器交換してから3日経過し、その間に計100GBは通信しているが安定して稼働しいる。
機種は変更していないのでSNMP監視も修正無しで使う事が出来ており文字通り元に戻った。
速度も申し分なく出ているので、暫くの間はFortigate 50Eをゲートウェイ設備として継続する予定。
何はともあれ、久々の自宅ラボ障害で大変ではあったが楽しい時間だった。





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