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ISC DHCPでDHCPv6サーバを疑似冗長化してみた

2018年11月25日(日) - 19:15 | カテゴリ: Network

DHCPサーバの冗長化には色々な構築レシピが存在するが、
フェールオーバー機能で割り当てアドレスを同期しつつ、
プライマリが倒れたらセカンダリでDHCP機能を引き継ぐ構成が、経験上楽に冗長化を行えた。

ただ、IPv6で利用するDHCPサーバ(便宜上、DHCPv6と表記)は、
最近になってフェールオーバープロトコルが整備された為、
2018年11月現在・開発終了しているISC DHCPには機能が実装されていない。

現在開発中のKEA DHCPでもバックエンドにDBを用いた冗長化機能はあるのだが、
リースファイルを使う様な簡易な冗長化は出来ないのがネックだったりする。

………

話は変わり、筆者自宅のIPv6クライアントアクセス網は、
お金をケチる為にラズパイを用いたRA配布・DHCPv6サーバで構築してあるのだが、
このラズパイを最近になって2台に増やした為、DHCPv6サーバ冗長化問題が発生した。

当初、KEA DHCPで組み直す事を考えていたが、バックエンドにDB利用が前提となるのでやめた。
というのも、ラズパイの補助記憶装置(ストレージ)はSDカードとなる為、
DBみたいに読み書きが大量発生する用途には向かず、過去筆者も似たような事をやって壊した事があった。

という事で何か手が無いか色々と考えつつ、RFC・ドキュメント・ソースを漁っていた所、
EUI-64でインターフェースIDを配布する事で、
アドレス衝突無く任意のIPv6アドレスを使える事に気付いたのでやってみた。



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