2019年05月01日(水) - 21:19 | カテゴリ:
Linux
結論から書くと、Linux系OSはglibc等のパッケージアップデートと時刻環境変数の設定、
Windows系OSは「月次のロールアッププレビュー」を適用すると令和表記に対応する。
一応、物は試しでWindowsServer2012R2に令和パッチ(KB4493443)を適用しない状況で、
日付を和暦表示に変更した所、想定通りに『平成31年5月1日』表記となった。
元号ネタは既出なので使い古した感もあるが、自鯖の状況を把握する良い機会なので、
稼働している本番系Linux鯖と同じバージョンの検証環境を用いて元号対応状況を確認してみた。
“ns-lab BB” で稼働しているLinuxサーバOS(ディストリビューション)は下記の通り。
ディスク装置として使っているQNAP製NASもLinuxの一種だが、
対応を見据えてアップデートすると全仮想サーバを停止させる必要がある為、今回は割愛した。
そして、実際の確認結果は下記の通り。
全ディストリで対応済と思っていたら、以外とそうでも無かった (´・ω・`)
OS (version) |
glibc (version) |
$ LC_TIME=”ja_JP.UTF-8″ date +’%Ex’ |
CentOS 6.10 |
2.12-1.212 |
令和元年05月01日 |
CentOS 7.6.1810 |
2.17-260 |
令和元年05月01日 |
openSUSE 15.0 |
2.26-lp150.11.17.1 |
令和元年05月01日 |
Debian 9.9 |
2.24-11+deb9u4 |
05/01/19 |
Raspbian 9.9 |
2.24-11+deb9u4 |
平成31年05月01日 |
もしかしたら、利用しているglibcのバージョンによって結果が変化するかもしれないが、
サクッとコマンドを叩いた限りでは実行結果に差が出た。
なんとなく、RPM系・APT系で実行結果に差が出ている気もするが、
ソースレベルの詳細まで追いかけていないのでなんとも言え無い所…
ただ、サーバ用途だと元号などの和暦を使わず、インストール時から “en_US.UTF-8” する事が多いし、
Linuxで元号を使うケースは稀だと思うので、今後修正が入るのを筆者は待とうと思う。
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