2023年04月08日(土) - 22:12 | カテゴリ:
雑談
自宅鯖に利用している小型PCのファン軸がブレてしまい、
常にビビり音が鳴る様になってしまったので交換に着手。
市販のファンじゃないので入手性が悪く毎度困るのだが、
消費電力と置き場の都合で仕方ないので今回は交換する事に。
次回のハードウェア交換では消耗品の代替が効く様にしたい所。
簡単な物なら自作も効くが、専用パーツになると流石に交換が出来ない。
中にはベンダーロックをしている様な物もあるので、
自作しにくいサーバ専用機は回避せねば。
2023年04月01日(土) - 17:39 | カテゴリ:
Network
最初に結論を書いてしまうが、
vEOSではVXLANインターフェースでPath MTU Discoveryが出来ないのが原因だった。
………
今までもVXLANは試用していたが、MTU1500の同一LAN内でしか使っていなかった。
今回は広域LANでどう動くのか見る為、
インターネット経由のIPSecVPNをアンダーレイネットワークとして構築した上に、
VXLANを構築しようとしたのだが、通信を流しても断続的に止まってしまった。
通常はMTU1500でLAN内の通信をする事が多い。
しかし、IPSecVPNをするとVPNパケット分のオーバーヘッドが増えてしまう。
昨今のインターネット回線でMTU1500の通信が出来るのはビジネス用途とNURO位で、
他の回線は軒並みMTUを減らす必要がある。
vEOSでPath MTU Discoveryが出来ないので、
アンダーレイのMTUを1550以上まで増やす必要があるのだが、
インターネット上のIPSecVPNが問題になりMTUの変更が出来なかった。
少し調べてみた所、
ネットワーク層(L3)ならPath MTU Discoveryでパケットの分割と再構築が出来るが、
データリンク層(L2)でMTU分割をすると、
パケットを上手く繋ぎなおすのが難しいらしく搭載されないケースが多い模様。
ALAXALAの高いL3スイッチではVXLAN PMTUが搭載されているが、
他ベンダーのネットワーク装置では搭載している物が見つからなかった。
今回は検証環境なので別の手段に置き換えて構築する方針に変更する事に。
今後やろうと思っているKubernetesでも使う内容なので、
この機会に細かい部分まで弄ってみようと思う。
2023年03月27日(月) - 21:30 | カテゴリ:
Linux
zabbixの追いかけを放置してProxmoxに浮気している間に6.4がリリースされていた。
最新版が出たとなるとアップグレードして動作を見ておきたいのと、
ついでにバックエンドのMariaDBも同時にメンテを行ってみた。
データベースの方は、MariaDB 10.7からMariaDB 10.11へアップグレードをした。
zabbix 6.4はMaria DB 10.11に対応していないが、
次期マイナーバージョンでは対応予定にもなっているのでLTS適用を優先した。
DBのフルダンプを事前に取得してデータが壊れても復旧出来る様にしてから着手したが、
“mariadb-upgrade”も全てPASSして作業が完了した。
下記の公式マニュアルを事前確認しておいたのも効いた。
………
zabbixの方はZabbix ServerとZabbix Proxyを停止してからバイナリを入れ替えつつ再起動。
コンフィグは一文字も変更せず流用したが無事に起動した。
が、データベースの文字コードと照合順序が古いままだったのと、
主キーが古いままだった事に気づいたので修正も実施。

zabbixを長年動かし続けると遭遇する事が多いデータベース絡みのエラー。
毎回手動で直すのも面倒なので、今回はデータベース自体の照合順序も変更した。
主キー更新はオンラインドキュメントの手順に従い実施したら終わったので割愛。
そんなこんなで文字コード照合順序打ち込んだコマンドは次の通り。
厳密には、もっと丁寧に実施した方が良いが自宅サーバなので手抜きした。
データベース名は”zabbix”に置換しているが大体のコマンドは合っている。
SELECT SCHEMA_NAME,DEFAULT_CHARACTER_SET_NAME,DEFAULT_COLLATION_NAME \
FROM information_schema.schemata \
WHERE SCHEMA_NAME = 'zabbix';
+--------------------+----------------------------+------------------------+
| SCHEMA_NAME | DEFAULT_CHARACTER_SET_NAME | DEFAULT_COLLATION_NAME |
+--------------------+----------------------------+------------------------+
| zabbix | utf8mb3 | utf8mb3_general_ci |
+--------------------+----------------------------+------------------------+
SELECT TABLE_SCHEMA,TABLE_NAME,TABLE_COLLATION \
FROM information_schema.tables \
WHERE TABLE_SCHEMA = 'zabbix' AND TABLE_COLLATION = 'utf8mb3_general_ci';
+--------------+------------------------+--------------------+
| TABLE_SCHEMA | TABLE_NAME | TABLE_COLLATION |
+--------------+------------------------+--------------------+
| zabbix | scim_group | utf8mb3_general_ci |
| zabbix | connector | utf8mb3_general_ci |
| zabbix | userdirectory_saml | utf8mb3_general_ci |
| zabbix | userdirectory_ldap | utf8mb3_general_ci |
| zabbix | userdirectory_media | utf8mb3_general_ci |
| zabbix | userdirectory_idpgroup | utf8mb3_general_ci |
| zabbix | connector_tag | utf8mb3_general_ci |
+--------------+------------------------+--------------------+
ALTER TABLE zabbix.scim_group CONVERT TO CHARACTER SET utf8mb3 COLLATE utf8mb3_bin;
ALTER TABLE zabbix.connector CONVERT TO CHARACTER SET utf8mb3 COLLATE utf8mb3_bin;
ALTER TABLE zabbix.userdirectory_saml CONVERT TO CHARACTER SET utf8mb3 COLLATE utf8mb3_bin;
ALTER TABLE zabbix.userdirectory_ldap CONVERT TO CHARACTER SET utf8mb3 COLLATE utf8mb3_bin;
ALTER TABLE zabbix.userdirectory_media CONVERT TO CHARACTER SET utf8mb3 COLLATE utf8mb3_bin;
ALTER TABLE zabbix.userdirectory_idpgroup CONVERT TO CHARACTER SET utf8mb3 COLLATE utf8mb3_bin;
ALTER TABLE zabbix.connector_tag CONVERT TO CHARACTER SET utf8mb3 COLLATE utf8mb3_bin;
ALTER DATABASE zabbix CHARACTER SET utf8mb3 COLLATE utf8mb3_bin;
|
データベースを弄った後にZabbix ServerとZabbix Proxyを再起動して10分程度動かすと反映される。
………
実際にzabbix 6.4を弄ってみたが目に見えて大きな変更点が無くすんなり弄れた。
公式サイトに書いてある、テンプレートをバージョン管理出来るっぽいのが便利に見えたが、
手動で管理する物では無さそうだった。
zabbix 5.0の時にあったUI変更の様に目に見えた大きな変更点は無かったので、
エンタープライズ用途でも学習コストが少ないのは嬉しい。
その割には内部処理は高速化されているみたいなので暫く動かしてみる。
今回の6.4へのアップグレードはすんなり出来た。
二の足踏んでいる自宅サーバ民ならサクッと実施しても大丈夫だろう。
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