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CoolerMasterのSilencio 352をIYHして軽くレビュー

2014年09月23日(火) - 18:04 | カテゴリ: 自作PC

先日から構築しちょるサブ自鯖のケースに採用した、
Silencio 352の特性がなんとなくわかってきたので軽くレビュー


買う前からわかっていたが、頻繁にPCパーツを載せ替える人にはオススメ出来ない一品。
逆に、鯖用途のような放置確定な使い方なら良い選択肢だと自分は思う。なんせ安いし…

CoolerMaster Silencio352

発売してから日が経っているので、今だと8000円弱で購入可能。
定価から考えると『高け~よ…』と思ってしまうのだが、
8000円弱という金額から考えると結構美味しいと思える出来映えのケース。

よく言えば"静音特化の蔵枡らしいケース" 悪く言えば"どっちつかずな窒息気味ケース"



フロントパネルは昨今の静音ケースっぽく、ファンフィルターを取り外し可能な構造。
ファンフィルター部分は2段式になっている為、掃除する時がちょい面倒臭いと感じた。

また、このケースの特徴として、内蔵方面につけてある120mmファン2個を、
ファンフィルターを搭載しない代わりに、外側に付ける事も出来たりする。
つまり、水冷で組んだ時に120mmサイズのラジエータを内蔵する事が出来る。かもしれない…

まぁ、外側にファンを搭載した場合『前面扉あるのにどうやって吸気するんだよ(´・ω・`)』と思うので、
吸気量と排熱量とで実行するか考える必要があるのだが。



フロントパネルを全部取っ払うとこんな感じになる。
USBポートとかは基板で取り付けてあり、電源 and リセットボタンはプラ製の物になっている。


背面は至ってシンプルなMicroATXママン用レイアウト。
拡張スロットの横にある丸穴はケースに溶接されているような感じ。
で、ラジエーターホースを通す時とかに"ポコンッ!"と押し出して取る。
しかし、取ったら元に戻せないのがマイナス点。ゴム製なら良いのになぁ~



物を詰めた状態はこちら参照

MicroATXの割には広いケース内部。
シャドーベイは右下に3.5インチの物が2つ、引っかけるタイプの2.5インチの物が右に計4つ。
頑張れば、2.5インチの所にHDDを引っかける事も出来るだろうが、
振動が怖かったので自分はやらなかった(´・ω・`)

で、一番気をつけないといけないのが、フルサイズ(244mm x 244mm)のMicroATXママンを搭載すると、
5インチベイの最上段は奥行き170mm以下の物しか搭載出来なくなる点。
これが結構厳しい条件であったりする。

ROMドライブなら大抵の物が170mm以下なので問題無いのだが、
HDDリムーバブルケースとか、ファンコンとかを入れるのだとすると170mm以上になってしまう事が多々ある。
自分の場合、3.5インチHDDを計4台搭載する必要があった為、
この問題の5インチベイにHDDケースも載っける必要が出てきてしまった。
結果として、ママン板を短めにしBPN-DE110SSを搭載する事でなんとか凌ぐ事が出来た。


で、問題その2な裏面配線不可能サイドパネル。
オフィシャルの取説とかを見ると24ピン主電源を裏面配線している図があるのだが、
どう考えても『そんなスペースね~よ…』と叫びたくなる狭さ。
ケースファンとかUSBケーブル(平タイプ)なら裏面配線も可能なのだが、
USB3.0の様な丸ケーブルになった途端、裏を通す事が不可能になる。

どっちみち、表側にケーブルを纏める空間を作る事は可能なので、
組み立てる人の技術でねじ伏せればなんとかなる事であったりするのだが…

………

『俺は裏面配線なんてしない! 漢なら昔ながらの配線だ!!』
という人なら乗りこなす事が容易いケース。
昨今の裏面配線 and ツールレス機構が大好きな人は、慣れるのに時間がかかるであろうケース。
そんな、何とも言えない二面性を持った此奴なのだが、
パーツを上手くまとめ上げる事が出来れば良い塩梅の仕上がりになって化けたりする。

Silencio352は色々な所で"初心者向けのケース"と紹介されているが、
ぶっちゃけ、"癖が強めな中級者以上向け"という印象を自分は持った。
CPUクーラーの全高を155mm以下にしないといけなかったり、
HDD/SSDの搭載箇所をどうするのかとか色々と試行錯誤を練らないいけない点が、煩わしいと言っちゃ煩わしい。

逆に、この狭さの内部にどれだけ多彩な物を詰め込めるかを考えるのは面白いと実感。
ただし、電卓とデータシート片手に容積計算しないといけなくなるが。
今まではデカケースで組んでいた人も、これを機にMicroATXな世界を堪能するのも秋の夜長に良いかもしれない。





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