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VyOSをソースからビルドしてみた

2019年09月21日(土) - 22:31 | カテゴリ: Network

自鯖のバックボーンを刷新する為に、VyOSの検証を進めているのだが、
最新版となるv1.2.3のISOイメージがなかったのでビルドしてみた。

とは言っても、公式wikiでビルド手順が公開されているので、
Linux環境さえ手元にあれば簡単にビルドする事が出来る。
筆者の場合、ThinkPad x250にインストールしたLinuxMintを使ってビルドしたが、
2~3時間程度で作業が完了した。

手順は下記の通り。ビルドにはdocker環境が必要になるが、
“apt/yum/zypper” 辺りのパッケージ管理を使ってインストールすれば良い。
その上で、次のコマンドを実行するとISOイメージが “build” フォルダに生成される。

# git clone https://github.com/vyos/vyos-build
# cd vyos-build
# docker build -t vyos-builder docker
# docker run --rm -it --privileged -v $(pwd):/vyos -w /vyos vyos-builder bash
---
$ ./configure --build-by postmaster@example.com --build-type release --version 1.2.X
$ sudo make iso
$ exit

注意点は、バージョン指定の箇所。従来は様々なバージョンを指定出来た見たいだが、
現在は正式リリースがv1.2系のみなので、実際には1.2しか指定する事が出来ない。

ただ、ビルドタイプをリリースにした上でバージョンも指定すると、
“show version” を実行した時に出力されるバージョン番号を書き換える事が出来る。
実環境だとバージョンが判らないのは困るので、
一番近いメンテナンスバージョン番号を入力すれば良いと思う。

………

打ち込むコマンドを下記の様に変更するとブランチ指定が可能となり、
mainブランチが1.3系でも、バージョン1.2を指定出来る事が判ったので追記。
この方法が公式ドキュメントでも公開されたので、最新のやり方はそちらを参照。

# git clone -b crux --single-branch https://github.com/vyos/vyos-build vyos-build-1.2.X
# cd vyos-build-1.2.X
# docker build -t vyos/vyos-build:crux docker
# docker run --rm -it --privileged -v $(pwd):/vyos -w /vyos vyos/vyos-build:crux bash
---
$ ./configure --build-by postmaster@example.com --build-type release --version 1.2.X
$ sudo make iso
$ exit

………

IPv6周りにバグが残っているのが残念だが、今後修正されると思うので待つべし。
Cisco機器・Juniper機器を弄れる技術があれば、VyOSも簡単に弄る事が出来る。
昨今だとAWSマーケットプレイスでも提供されている位なので、今後は利用シーンが増えていくかも。


IPv6ゲートウェイが壊れたのでSRX100H2に刷新

2019年08月24日(土) - 22:35 | カテゴリ: Network

“ns-lab BB”のIPv6アドレスはHurricaneElectricからトンネルで調達している為、
接続点となるゲートウェイにはGREトンネルを張れるJuniperSRXを採用している。
年開けにルータが1回不機嫌になったのだが当時はその場で復旧させて様子見をしていたが、
先日の夏コミが終わり一段落した辺りで、このルータが故障して起動しなくなった。

別途出力しているログを解析した所、Junosを保存しているファイルシステムが吹っ飛び、
リカバリすら処理出来ない状態になった結果、
リカバリの再起動がスタックして通信出来なくなっている事が判明した。

メール鯖・DNS鯖は自宅とVPSでハイブリッド構成にしているので、
AAAAレコードをDNSゾーンから消す事で障害復旧したが、
DigiLoog含むWEB鯖は自宅サーバで稼働している事もあり、IPv6接続経路がないのは致命的だった。
さらに、ノートPC・スマホ用にIPv6のみを専用に喋るAPも動いており、
ルータが壊れるとInternetも見れなくなる環境がある為、IPv6接続環境を早めに修復する必要があった。

………

いくら嘆いても、壊れた物が直る訳では無いので代替手段を即検討開始。
上がったのは、

  1. 従来通りJuniperSRXを利用
  2. VyOSで仮想ルータ化
  3. IIJ SEILなど他ルータを入れて環境リプレース

の3択。
最後まで迷ったのだが、VyOSを動かせるリソースが仮想サーバ基板に無い事と、
他ルータに入れ替える際のH/W選定も出来ていなかったので、従来通りJuniperSRXを購入する事にした。


という事で、Juniper SRX100H2を2台買って来た。
常時稼働しているのは1台だが、以前から検証用途にも使いたかった為、今回を機に2台にした。


自鯖NW回線のIP SLA切り替わりを追いかけてみた

2019年04月06日(土) - 21:48 | カテゴリ: Network

“ns-lab BB”では、Webサーバ用と権威DNSサーバ用の2回線を使っているが、
4月5日早朝に両回線ともにメンテナンスでダウンした。
当初、Webサーバ用回線のメンテナンスしか頭に入っていなかったので少し焦ったが、
蓋を開けたら収容局の回線借用影響だった。

一方、自宅のコアルータではトラッキングとPBRを組み合わせる事で片回線が落ちた時、
もう片方に切り替わるようにルーティング制御も行っており、
グローバルIPを固定化する必要が無い通信は動的に切り替わる構成になっている。

という事で、ルータ変更以来久々に自鯖NW回線が全断したのでルータログを追いかけてみた。


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