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Archive for the ‘Linux’ Category

自宅監視鯖をzabbix 5.4にアップグレードしてみた

2021年05月23日(日) - 19:41 | カテゴリ: Linux

2021年5月17日にzabbix 5.4が公開されたので、自宅の監視サーバもアップグレードしてみた。
いつも通りにソースコードからビルドしたが、v5.0・v5.2系統と同じソースビルドが行えた。

インストール後の初回起動時にはデータベースのアップグレードが実行されるので、
サーバプロセスの立ち上げに時間を要する。
アップグレード状況は、zabbix-serverやzabbix-proxyのシステムログに出力される。


という事でアップグレードした結果はこちら。フッター部分のzabbixバージョンが5.4.0に上がった。

今回のバージョンで大きな変更は2つ。
1個目は、zabbixのスクリーン機能が廃止されてダッシュボードに機能統合された事。
スクリーンの方でピクセル単位のレイアウトデザインを実施していると、
ダッシュボード統合時に崩れるので注意しておいた方が良いかもしれない。
2個目は、トリガー条件などの評価式や演算子が変わった事。
筆者の環境では問題が生じなかったが、細かい条件を組んでいる環境ではこちらも確認した方が良い。

今回はトラブル無く普通にアップグレード出来たのでナレッジ的な事は書けないが、
ある意味、安全にアップグレード出来るバージョンとも言える。
ポイントリリースを毎回追いかけている人は少ないと思うが、
迷っている人はアップグレードして試してみると良いと思う。



VultrでVPSをお試し契約してみた

2021年05月01日(土) - 21:20 | カテゴリ: Linux

過去に色々なVPSを渡り歩いてきた上、現在もVPSを使って権威DNSを喋ったりしているのだが、
今までは一貫して国内VPSを使っており海外VPSに手は出さなかった。

海外VPSと言うとDigitalOcean・Linode・Vultr辺りを良く聞くのだが、
価格が異様に安かったりサーバスペックが高かったりと各々特色がある。
そんな中でも筆者が今回選んだVultrでは無料でBGPフルルートを受信する事が出来るらしく、
NWを囓った人なら憧れるフルルートを見てみたくなったので試しに契約してみた。


今回契約したのは、CPU:1コア・SSD:55GB・MEM:2GB・NW:2TBの月額10ドルインスタンス。
MEM:1GBインスタンスにするか迷ったのだが、1ヶ月フル契約しても10ドルなのでコレを選んだ。

VultrのBGP接続は上の様にeBGPマルチホップでピアを張る形となる。
フルルートを注入するとなると、プロセスのメモリ使用量が少ないGoBGPを使う事が多いと思うが、
今回はFFRoutingを使ってピアを張れないかテストを実施。


設定が足りないのかフルルートは受信出来ていないが、BGPピアとEstablishedにする事が出来た。
ちなみに、以前はプライベート用の2ByteASを払い出していたみたいだが、
東京リージョンで申し込みしたら4ByteASになっていた。

今回はお試しなので一通り遊んだらインスタンスを潰す予定。
まだ想定通りに動いていないのでコンフィグや分析結果を載せられないが、
ちゃんと動いたらネタとして載せたいと思う。



自鯖ZabbixをActive-Active構成で冗長化してみた

2021年01月23日(土) - 21:36 | カテゴリ: Linux

世の中にはサーバや業務用NW機器を趣味で運用している人種がいるが、
例に漏れず筆者も自宅サーバとNW機器を運用しつつ技術検証に使ったりしている。
中にはDNSサーバの様に稼働必須の代物があり、一停止するとWebサイトなどが見られなくなる。
そうなると一大事なので、サービス正常性を確認する為にシステム監視が必要になってくるのだが、
筆者は最初にサーバを構築した時からZabbixを愛用しており相応の期間使っている。

Zabbixと言うと業務環境でも利用されている事が多いので触ったことがある人も多い筈。
機能が多い事もあり慣れるまでは苦労するのだが、大体のシステム監視は実現出来る汎用性が売りだと思う。
機能面でスキが少ないZabbixでも致命的なのが、ZabbixServer自体のサーバ冗長化機能が存在しない所。
正確には有料サポートで提供されている「設定バックアップ同期ツール」を用いる事で冗長化出来るのだが、
結構なお値段なので個人用途で利用するのは困難なのが事実。

極端な話、ZabbixServerを2台構築しつつそれぞれに監視対象ホストを登録すれば冗長化は出来る。
さらに、主系統のサーバからのみアラート発砲出来る様にすればアラート重複も発生しなくなる。
しかも、中には上の様なアラート切り替えを独自実装した上でサービスとして提供している会社も存在する。

『アラート切り替え程度ならZabbix APIを叩けば出来そう』と思い、善は急げとAPIのドキュメントを確認。
そうしたら、APIを用いれば簡単にアラート切り替え出来る事が判明したので、
自宅サーバのZabbix環境をActive-Active構成に二重化しつつ、
主系のZabbixServerが落ちたら副系のトリガーアクションを有効化して、
システム監視とアラート発砲を継続させる切り替えスクリプトを作ってみた。



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