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Cisco Catalyst 2960-SをIYHしたので分解してみた

2016年06月19日(日) - 23:52 | カテゴリ: Network

ns-lab BB機器更新で使うCatalyst2960Sが届いたので、
昨日に引き続き、分解しながら筐体内の掃除をやってみた。


Cat2960Sと言っても、今回はデータセンターとか一般企業でも現役稼働しているであろう、
Catalyst2960-S 48TS-L」を奮発して買ってみた。
ちなみに、自分も以前使った事がある機材であり、個人的に親しみあるスイッチという点と、
今回機器更新をするに辺り、L2SWを2台体制から1台に集約する目的もあったので、
『それならCat2960S 48ポートだろう』という事も後押しとなった。

先の通り、現在のns-lab BBはL2SWを2台体制にして、LANポートを30個以上占有している状況。
しかし、後に購入予定の仮想サーバ共有領域用NASへの帯域確保と可用性向上の為に、
ギガポート4本によるLAGを組む必要があったのだが、
LAG仕様の関係もありL2SWx2だと色々と問題があった。

例えば、2台のL2SWを跨いで4ポートLAGを組むには、ポート片寄せとか色々小細工が必要になり、
設計としても運用としてもベリーハードモードになるので、やりたくなかった ヘ(゚∀゚ヘ)
そもそも、別筐体でLAGは組む事が出来ないし、頑張っても片寄せ運用でお茶を濁す事しか出来ない


刻印がシール痕で燻んでしまっているが、前オーナーが筐体ホスト名とかを貼っていたのだろう。
他の2960Sと同じく、刻印は「Catalyst 2960-S Series」に統一されている。

早速、2960Sをバラしてみる。


上の写真と、以前バラした2960Gを比べると中身が大きく違う事がわかる。
特に、スタックモジュールの搭載箇所と、それに伴うLSIの増加、
電源部の補強などが大きな変更点になっている。

たぶん、黒いヒートシンクの下がスタックモジュールの処理チップ、
銀色ヒートシンクの下が、筐体全体のパケット転送処理を行うチップかと思われる。

逆に2960Gと同じなのは、排熱ファンの形状とメイン基板に
コンデンサがあまり乗っていない位。
用途不明のファクトリー端子っぽい物もちゃんと乗っているので、
元から2960Gを意識した造りにしているのかもしれない。

………


ちなみに、排熱ファンの電源端子は2960Gと同じく4ピン物になっている…
たぶん、市販のブロアーファンを買って来て接続端子を改造すれば交換出来るだろうが、
ちゃんと電圧とか測ってからでないと交換は怖いので、今回は純正ファンのまま本稼働する予定。

あと、↑の写真を見ればわかると思うが、メイン基板の固定ネジの頭が、
トルクスになっており、一般のご家庭にありそうな
プラス・マイナスのネジでは分解出来ないようになっている。

………

これで、現在稼働中の「Catalyst2960G」と「AT-X900-12XT/S」の2台を、
保守+検証機に変更する段取りが整った。

ちなみに、フルロード時の消費電力を比較すると、

  • Catalyst 2960-S 48TS-L:52W
  • Catalyst 2960G 24TC-L:72W
  • AT-X900-12XT/S:120W

なので『そりゃ、部屋が暑くなるわ』と納得する代物だった。

今回L2SWを1台に集約する事で、単純計算で4分の1に商品電力が落ちるし、
排熱も減る筈なのでお金を掛けて2960Sを買って良かった。

これで物は揃ったので、現在のコンフィグ内容を2960S用に落とし込む作業をやらなければ…!





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