gdnsd ver3.0.0にアップグレードしてみた
“ns-lab BB”の一部サブドメインではGSLB目的でgdnsdを導入している。
暫くの間ver2.4.0を使っていたのだが、先日ver3.0.0がリリースされた。
しかし、一部の設定項目が変わったりして移行出来ずにいた。
だが、アップグレードしないで放置する事も出来ないので時間を確保した上で、
変更リファレンスとソースコードを読んでアップグレードを実施してみた。
- DigiWiki > Linux/Source/gdnsd
………
細かい変更点が色々とあるが、一番重要なヘルスチェックモジュールの設定は流用出来た。
GSLBの機能に直接関わりは無いが大きかったのは下記の通り。
- ヘルスチェックのWeb確認が廃止
- オートスキャニングの廃止
- gdnsd操作コマンドのサポート
- ACMEv1-DNSのサポート
筆者は使っていないが、ACMEv1に対応したのは大きいと思う。
また、コマンドラインをベースにした動的制御が出来るようになった為、
別の監視システムと組み合わせてgdnsdを利用する場合も柔軟に制御が出来るようになった。
ただし、従来から欲しかったDNSクエリのロギングはver3.0.0でも実装されていなかった。
DNSクエリログを取得している環境自体が稀なのかもしれないが、
アクセス解析を行う上で重要な情報源になるので是非とも欲しい所。
自前で権威DNS・GSLBを運用する事自体が無くなってきているが、
オンプレで安くGSLBを実現するには立てざるを得ない事があるので需要はまだあると思う。
そんな場合、手軽に機能を実装出来るgdnsdは良いと思う。