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「Arc Mouse ELG-00007」をWindows・Mac・Linuxで使ってみた

2019年04月21日(日) - 21:31 | カテゴリ: PC

一般陣の間ではSurfaceが流行っているらしく、散歩がてらコーヒーとか飲みに行くと、
他の人がSurfaceと一緒に持ち歩いてる折りたたみ式マウスが気になっていた。

筆者のノートPCはThinkPadとMacBookなのでマウスを持ち歩かなくても問題無いのだが、
細かいマウス操作を必要とする場面やら、プレゼンするシーンでは無線マウスがあると勝手が良く、
何だかんだ言いつつもELECOMのデカイマウスを持ち歩く事が多かった。

そんな中、いつも持ち歩いていたデカマウスを他の用途で使う必要が出てきたので手放し、
代わりとなる持ち運び用マウスが無い状態となっていた。
持ち運び用途が確定している中、据え置き型のデカマウスを買うのも嫌だったので…

(`・ω・´) これは、念願のSurfaceマウスを買うチャーンス!

と思い立ち情報収集を開始。だが、MS公式ではWindows専用マウスと紹介されていて、
筆者の様なマルチOS環境は対象外の雰囲気が漂っていた。
『Bluetooth対応マウスだから、ペアリングさえ出来れば行けるだろ』と思いつつ…


溜まったヨドバシポイントを全て使って買って来た ヘ(゚∀゚ヘ)

MicrosoftがSurface用に作っているだけあって、マウスの作りはしっかりしていた。
パッケージに描かれている様に、持ち手を折り曲げるとマウスの電源がONになる構造。
何処のサイトで見たか忘れたのだが、折り曲げ部分は金属疲労を使う構造が無く、
機械的に折り曲げを仕込んであるので数万回の折り曲げテストをクリアしているらしい。

シリコンカバーを裂けば中の機構が見える筈だが、値段が高いので自分は割愛。
折り曲げ部分を丸裸にする勇者が出てきてくれる事を願う。


パッケージはMicrosoftらしく超シンプル。小さな所でAppleを真似なくても…
同封物は、マウス本体・簡単な取説・保証書の3点のみ。
上の写真では取り外し済だが、電池(単四が2本)の所に絶縁テープが挟んであり開封直後から利用可能。
裏面に小さな物理ボタンが1つ付いているが、コレはBluetoothのペアリングに使う物。
それ以外に物理ボタンはクリックする箇所のみとなるシンプル構造だった。


という事で、開封の儀は終わったので実際にWindows・Mac・Linuxとペアリングしてみた。
今回試したのは下記3種のOS(ディストリビューション)で、
「ペアリング、左・右クリック、マウススクロール、OSからちゃんと認識する」事をテストした。

  • ThinkPad x250 – Windows10 Build1809 Professional
  • MacBookAir 2015 – macOS Mojave v10.14.4
  • ThinkPad x250 – Linux Mint 19.1 MATE 1.20.1

結論から書くと、全OSで問題無くマウスを認識して普通に使う事が出来た。
規格としてBluetooth 4.0に対応していれば使う事が出来るみたいなので、
試す事も無く、昨今のノートPCならば使う事が出来ると思う。


Windowsなので当たり前だが、ドライバも入れずにペアリングのみで認識した。
専用のソフトを入れると3ボタンクリックに色々な機能を設定出来たりするのだが、
マウスクリックを普段使わないのと、
敢えて別機能を割り当てる必要も無かったので、専用ドライバは未導入のままにしている。


macOSで使えるのか謎だったが普通に認識した。
経験上MSマウスのドライバは他の製品と同じ気がしたので、
“Microsoft IntelliPoint 8.2” をインストールしてELG-00007が認識するかテストしたが、
流石に認識しなかった。
専用ドライバが無い以上、macOSで使う場合は普通の3ボタンマウスとなるが、
今回は折りたたみ出来る事が重要だったので筆者はこのまま使う事にした。


「使えるだろう」とは思いつつも一応テスト。結果、Linuxでも普通にマウスを認識した。
ただし、TrackPointとマウスでマウスポインタの移動速度に大きな違いが出てしまう為、
常時併用するのは難しいかも知れない。
Linux機だとターミナルがメインで、マウスを使う事自体が少ないので、
併用時のマウスポインタ移動速度の差異は稀有な心配かもしれない。


今回は持ち運び前提でマウスを選んだのだが、Arc Mouse ELG-00007はまさに求める物だった。
昨今の多機能マウス、5ボタンマウスに慣れている人にとっては機能不足かもしれないが、
利用環境が限定されるモバイル用途ならば、十分通用するポテンシャルを持っていた。

単四電池2本で電源が半年保つ燃費の良さと、電池切れしても乾電池を調達出来れば使えるのも大きい。
さらに、マウス自体が折りたたみ出来るフォルムとなっている為、
バッグの隙間に放り込んでも嵩張らないのがさらに良い。

今回はテストしていないが、Bluetooth接続ならばAndroidタブレット・スマホでも使える筈なので、
エンタープライズ環境でタブレットを用いた軽作業とかでも通用すると思う。
こんな感じにマルチベンダーで応用出来るのがBluetoothの良い所なので、
Microsoftには是非とも多ベンダー対応マウスとして売り出して貰いたい所。

実売8,000円と、マウスとしては高い値段が一番のネックだが、
それを支払っても良いと思える程度に応用が利く良作マウス。
使い出してから日数が経っていないが、連休に持ち運んで使うのが楽しみになった。





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