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[ns-lab BB] 新環境の録画サーバ構成

2020年08月11日(火) - 22:21 | カテゴリ: Linux

数ヶ月前に実施した自宅サーバ刷新に合わせて、録画サーバ構成も大きく見直した。
従来はチューナーにPT2を使っており、必然的にPCIスロッド搭載の自作PCが必須だったが、
今回はUSB接続のPLEXチューナーに変更したので、大きな設備を用いる必要がなくなった。

また、本格的な仮想サーバ基盤をさくらの専用サーバに移設した事もあり、
録画サーバだけの為に場所を取りたく無かった。
また、現行世代のパーツでPCを組もうにも、
PCIスロッドを搭載したマザーボードが皆無なのでパーツ入手性も考慮すると諦める必要があった。

  • 構成図

今回は録画サーバの構成紹介であって、
地デジを復号・録画する様な物じゃないのであしからず。

構成は至ってシンプル。母体となるベアボーンPCにPLEXチューナーを接続した。
ベアボーンPCには、ASRock DeskMini A300・ASRock DeskMini 310をチョイス。
筐体が小さくて置き場に困らないのと、デスクトップ用CPUを搭載出来る上、
2.5インチベイが2個あるのが決め手となった。


メイン機(左)は、以前から気になり少しずつ使っていた「foltia ANIME LOCKER」を導入。
サブ機(右)は、従来通りにCentOSを使った独自構成となり、今風のアプリケーションで組んだ。
WebサーバはNginxを使っても良かったのだが、使い慣れていないNginxを使うのも怖かったので、
一番慣れているapacheを採用した。

OS・データ領域はフルSSDにしつつ、録画データ領域はRAID1を組んで冗長化も行った。
ただ、foltiaについてはOSインストール先をRAID1にするのが面倒だった為、
OS専用にM.2-SATAのSSDを積んでシングル構成にした。
foltiaは仮想アプライアンスの様な物なので、
最悪OSが吹っ飛んでも録画データさえ生きていれば再インストールで乗り切れると割り切った。

………

問題だったのは、チューナーフル稼働時にPX-Q3U4の排熱ファン回転だった。
PX-Q3U4はフル稼働した時にチップを冷却する為にファンが搭載されているのだが、
このファンが小口径で相応の回転速度を持っており、
回転振動がチューナーに悪さをしてしまいドロップが発生する様になる。

ドライバをサードパーティの物にするとある程度安定する様になるのだが、
今回は排熱ファンを取り外して物理的に振動を起きなくさせた。
また、ファンを取り外した分を効率的に排熱させる必要があるので、
側面に排熱穴を開けつつチューナーを縦置きする事で対処した。

という事で、改造したPX-Q3U4を使いつつこんな環境で稼働させている。


撮影場所が暗かったので、フラッシュを焚いたら左のファンフィルターが凄い事に (;´Д`)
実際は埃の堆積もほぼ無い。

この状態で3ヶ月以上稼働させているが、独自構築した録画サーバで問題は発生していない。
むしろ、foltiaの方で稀にチューナーを認識しないケースが出ており、
何処かでOS入れ替えかチューナー変更が必要になりそうだった。

今回構築した環境のメリットはなんと言っても小型な所。その上、チューナーが入手しやすいのも追加点となる。
USB接続チューナーは種類が増えてきており、以前話題になったフリ○オもUSB対応の新バージョンが出るらしい。
来年には活躍しそうなサーバなので、今後も上手く運用していきたいと思う。





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